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寸又峡とSL

寸又峡とSL
最近テレビを見ていると、関西地方以外の方が「めっちゃ・・・。」という言葉を使っているのをよく耳にする。もともとは関西弁だと思うのだが、関西の人気芸人さんが東京に進出して関西弁の露出が増え、特に若い人は響きの面白さもあって抵抗なく新語として取り入れて使っているようだ。これが将来にわたって関西以外の地方の言葉として残っていくかはわからない。
一方で関西では「・・・さぁ。」というまるで東京弁のような接尾語を使う人が特に子供を中心に増えている。これは、テレビなどの影響によるものだろうか。


『あまちゃん』 じぇ!じぇ!じぇ!

今は少し廃れたようにも思うがNHKの朝ドラで流行った「じぇじぇじぇ。」というのもあった。流行の種はおそらく大人が蒔くのだろうが、それを世の中に流布させるのは若者だ。
私が子供の頃に流行っていたもののひとつに、リカード収集というのがあった。国内外のテレビ・ラジオの電波受信状態などを放送局に送ると、べリカードなるハガキが返送されてくる。これを収集するものだ。私も人生の一時期これにはまり、短波放送も受信できるラジオを購入して(といってもあまり高価なものは買えなかったが。)家のベランダなどにアンテナ線を張り、深夜にチューニングを合わせたものだ。買ったラジオは、チューニングが合うとLEDが赤く光るものや、最後に購入したものは周波数そのものを表示するタイプだった。短波放送の場合は、結構遠くの放送局をこくことができた。私のお気に入りだったのは「ラジオオーストラリア」という放送局で、日本語放送


ラジオ・オーストラリア日本語放送

も行われていたので、胸ワクワクで聞いたものだ。出だしの笑いカワセミの鳴き声とワルチング・マチルダの演奏が懐かしい。もう「ラジオオーストラリア」では日本語放送をやっていないようである。今ではインターネットが瞬時に簡単に世界を繋ぐ。でも私の子供の頃はそうではなかった。あの頃は、はるか遠くから電波が電離層なるものによって反射して、外国からの長旅をして日本まで到達して、私たちはほぼリアルタイムで聞いている。そのことに訳もなく興奮していた。
国内にはSLや古い車両を走らせている鉄道や路線はいくつかあるが、今回は大井川鉄道を取り上げてみたいと思う。静岡県のJR金谷駅を出て右すぐのところに大井川鉄道金谷


大井川鉄道 (元・南海21000系 ズームカー)

駅の改札がある。大井川鉄道の車両は、SLの他、各地の私鉄の古い車両を走らせている。どれもレトロ感満載ではあるが、実際に乗車してみると、座席のクッションがガタガタだったり備品類の痛みはかなりのようだ。これは致し方ないことなのだろうか。それでもレトロ車両は大井川に添うように走る。途中の駅ですれ違いをするのだが、時々SLに遭遇することがある。整備をすれば走るんだ、とも言えるが、あの汽笛の音は、多くの人には勇ましく響くのだろうが、私にはSLのため息のように聞こえる。『もうそろそろゆっくりさせてくれよ。』
千頭(せんず)」という駅を降りてバスに乗り換えて40分ほどで寸又峡温泉に到着である。泉質は美肌の湯ということで、少しヌルッとした感じである。ここは、秘湯というほどでもないが、少し山深いところにある温泉地である。