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ソウブ・トレイン

ソウブ・トレイン
かつて関口知宏さんの、『列島縦断 鉄道12000キロの旅 〜最長片道切符でゆく42日〜』という番組が放映されていた。
番組タイトルそのままに、同じ駅を通ることなく北海道の稚内駅から佐賀県肥前山口までを走破したこの番組で、テーマ曲となっていたのが、カズン「風の街」という曲


風の街 ーカズンー

である。

あなたに逢える 角をまがるたび
出会いと 別れと
昨日のさよなら まためぐり逢える
約束になる

私もお気に入りの一曲だ。
歌詞も素晴らしいが、特筆すべきはそのアレンジにある。
線路のつなぎ目で発生する『ガタン ゴトン』といういかにも鉄道らしい響きをドラムスなどの打楽器で表現し、風や風景の流れをコーラスワークで見事に具現した編曲は、旅への思いをより印象的なものにしている。
鉄道をモチーフにした作品はあまたある。


Neil Sedaka -- One Way Ticket

古いところでは、ニール・セダカ恋の片道切符がある。
おそらく今のEXILE「choo choo TRAIN」もここから来ていると思われる。
この曲は、イントロ部分が二分音符・四分音符・八分音符とテンポアップしていきながら、そのリズムのまま曲が始まるという凝ったもので、列車の速度がだんだん上がっていくことを表現している。
ビートルズには「涙の乗車券(Ticket To Ride)」という曲がある。
ジョンレノンお得意の言葉遊びで、電車に乗る「RIDE」と港の名前「RYDE」を掛けている。
また、鉄道ではないが、同じビートルズストロベリーフィールズフォーエバー」


Strawberry Fields Forever - Restored HD Video

いう曲の最後の部分で、街の混沌とした雰囲気を表現したと思われる部分がある。
これは、「ビーチボーイズの代表的なアルバムである「ペットサウンズ」に影響を受けたとされ、このアルバムの最後の曲「キャロライン ノー」(キャロライン ダメだよ)という曲の最後に、列車が踏切を通過する音が録音されており、特にこの部分に影


beach boys - Caroline, No - Pet Sounds

響を受けたのではないだろうか。
また、当時各家庭に普及しつつあったステレオも意識したと思われる、ギタの音が左右に流れる部分もある。
踏切というフレーズから、ちょっと飛躍するが井上陽水さんの曲に「白い一日」という曲がある。
作詞は小椋佳さんで、その中に

ある日 踏切の向こうに君がいて
通り過ぎる 汽車を待つ
遮断機が上がり 振り向いた君は
もう大人の顔をしてるだろう


井上陽水 白い一日

という部分がある。
この歌は、成就しない恋の心模様、少女が大人に変わる刹那を歌っているのだが、この歌詞を読むと、自分自身の若い頃の恋の苦しさがこみ上げてくるようだ。
片思いの相手は白い陶器のように、白くまたもろい。
ただ遠くから熱い思いを隠して見つめるだけだ。
でもその思いはあっという間に終わってしまうかもしれない、とても切ない歌詞だ。
さて、「ストロベリーフィールズフォーエバー」は、キーやテンポが異なるテイクを繋いだり、シンセサイザーが登場する前段階とも言える「メロトロン」という楽器を導入したり、演奏とは関係のない「プロモーション映像」を初めて作成したりと、今では当たり前となっていることの言わばパイオニア的作品でもあるし、ビートルズの中でも好きな作品である。
変化球としては、タモリさんのテレビ番組の中で、当時大ヒットしていたアメリカのテレビ番組「ソウル・トレイン」をパロった「ソウブ・トレイン」が懐かしい。
さすがは鉄道好きのタモリさんだ。
YOUTUBEではなかなか見つけられないのだが、私の曖昧な記憶では、コーナーの始ま


The Beatles Yellow Submarine

る時に、ビートルズのアニメ映画イエローサブマリンをもじったような、サイケ臭の強いアニメが流れていたように思う。
日本で初の鉄道は、ご存じの通り1872年に新橋・横浜間で開業した。
そのときの所要時間は、およそ53分だった。                  だいぶ減ってきたようだが、特急列車などでよく鉄道唱歌のオルゴール音が流れていた。
鉄道唱歌が発表されたのは、明治32年のことである。

汽笛一声新橋を 
はや我(わが)汽車は離れたり
愛宕(あたご)の山に入りのこる
月を旅路の友として

それから時は流れ、リニアモーターカーは、JR東海が神奈川県相模原市山梨県甲府市間の先行開業を予定しており、所要時間は、何と15分である。