普通電車グリーン車

<普通電車のグリーン席>
首都圏にお住まいの方には当たり前のことなのだろうが、関西に住んでいる私としては普通電車でありながら二階建てであったりグリーン車という電車はないので大変物珍し


E100404 普通列車グリーン車の旅

い。あくまでも普通電車なので、当然グリーン料金は必要だが青春18きっぷを使用できる。余談だが、首都圏で特別快速、通称 特快は、関西でいうところの新快速電車のことである。関西には特別快速なる名称の電車はない。ここまでは地域による単なる呼び名の違いにすぎないのだが、ではこの特別快速と新快速の境い目はどこだろうと考えていたら、案外簡単に答えは出た。まさに東日本と西日本の境い目である地域、つまり


新快速 130km/h高速通過集!JR西日本223系 225系電車

中部地域が混在地域であることが分かった。この地域では特別快速と新快速の両方の名称がある。ではこの特別快速と新快速のこの地域での区別は何だろうかと、電車の中の路線図などを確認すると、新快速と呼ばれている電車のほうが特別快速よりも二駅ほど停車駅が多い。したがって名称ほどには大きな違いはないようだが、特別快速のほうが新快速よりも所要時間が短いとも言える。
ちょうど久しぶりに江ノ電にも乗ってみたかったことや、長野新幹線開業に伴って終着駅となった横川駅にも行ってみたいと考えていたので、思い切って新幹線のきっぷと青春18きっぷを併用することにした。江ノ電では乗り降り自由なフリーきっぷでその名


江ノ電2000形 前面展望 鎌倉-藤沢

「のりおりくん」があり、観光スポットをゆっくり周ることができる。江ノ電は単線である。藤沢駅ではビルの二階にホームがあり、駅を出発すると次第に高度を下げていく。この電車の面白いところは、路面電車のように車と平行して走る区間もあれば、専用軌道を走る区間があることだ。こういった路線は京阪電車広島電鉄などでも見ることができるが、目に飛び込む鮮やかな景色の変化は他の追随を許さないだろう。これで砂浜の砂が白だったら最高なんだけどなあ、と思う。江ノ電の走行距離は藤沢から鎌倉まで約10キロである。その短い区間の中で目くるめく変化を遂げる。まるで天然のジオラマのようだ。真夏の燦々と降り注ぐ太陽を浴びた砂浜もいいが、夕暮れの街灯が灯り始める頃がまたいい。


The Beach Boys ~ Surfer Girl

ビーチボーイズの「サーファーガール」が流れてきそうな雰囲気、電車の車窓から漏れる光や海岸沿いを行き交う車のヘッドライトやテールランプ、少し目立ち始めた斜面に寄り添うように立つ民家やレストランの明かりが昼間の滅と喧騒を懐かしむように見つめている。まるでジオラマの中を走る電車の中に乗り込んでいるようだ


[HD] 夕方の江の島ドライブ

朝の藤沢駅普通電車グリーン車はゆっくりと出発した。当然眺めの良い二階席が空いていたのでチョイスした。広い関東平野ではあるが、実は小さな凹凸があることがよくわかる。坂道が至るところに垣間見える。「港町横浜」は、「坂の町横浜」でもある。東京の都心部でもかなりの凹凸がある。高崎駅で、まだ路線名として残っている名称がうれしい信越本線横川行きの電車に乗り換えた。そして今や終着駅である横川駅に到着した。横川駅の近くに「碓氷峠鉄道文化むら」がある。ぜひ一度訪れてみたい。この日


~碓氷峠鉄道文化むら~ 1

は横川駅から車で送迎してくれるということで、霧積温泉に宿泊した。その昔「人間の証明」というテレビドラマがあった。松田優作さんやハナ肇さんが登場するドラマだが、何といっても出だしの帽子が谷底に飛んで行くシーンが印象的である。ナレーショ


人間の証明 テーマ曲 ジョー山中

ンで読み上げられる西条八十の詩の中に「霧積」の言葉が登場する。かなり山深いところにあり、秘湯感満載である。
翌日宿を出て駅へ戻り、西側に向かって歩いたところにJRバス乗り場がある。乗車時間は30分ほど。車窓の景色を見ながらあっという間に軽井沢に到着である。
避暑地である軽井沢は、冬場には休業してしまう店も多い。夏にはまさに芋の子を洗うようで、別荘族なのだろうか、旧軽やアウトレット内にはペット連れの方も多く見かけ


軽井沢・旧軽銀座をブラブラ

るし、庶民には手の届かないような高級車が旧軽の緩やかな坂道を通る。仮に日中が暑くても、夜にはスーッと気温が下がり寒いくらいのときも多い。さすが避暑地という感じである。下界では地球温暖化ヒートアイランド現象のせいか、真夏に37度・38度という日も珍しくなくなった。そんな中、緑濃き環境と、エアコンではない爽やかな天然の空気に包まれたいと思うのは誰しも同じだろう。
軽井沢で名物のひとつといえば、レンタサイクルである。標高1000m位のところでサイクリングが楽しめる場所は国内では他にはあまりない。自転車の前カゴを見るとそれがレンタサイクルか否かがすぐ分かる。軽井沢駅前から西に延びる中山道沿いに、警察署、病院、スーパー、中軽井沢信濃追分の駅など地元民に必要な施設が集まっている。北方面には旧軽や雲場池など観光スポットがあり、南側には今や定番ともなっているアウトレットがある。
ただ私の個人的な感覚だが、軽井沢は冬が気に入っている。人も少なからずいるのだが夏ほどではなく、何よりも天気がいいときの浅間山は見事の一言である。山頂付近は雪をたたえ、冬の澄んだ空気で山がすぐそこにあるように見える。ただし冬のサイクリングはかなり厳しい。ただでさえ寒い上に、ところどころ道が凍って滑りやすい。軽井沢の気温は札幌市の気温とほぼ同じだという。
ちなみに皆さまは長野県歌である「信濃の国」という歌をご存じだろうか。長野県を讃


信濃の国合唱 歌詞と解説付き

えるこの歌は、私もお気に入りの曲のひとつである。長野県は面積が広く標高の高い山が地域を分断してしまい同県の意識が育ちにくいため作られたものでもあるとのこと。思い返してみると、私は自分の出身地の県歌や市歌を知らない。ある意味うらやましいと思う。