新穂高ロープウェイ

新穂高ロープウェイ
旅行に出かけると、その土地ならではの美味しいものを食べるのは楽しみのひとつである。昨今全国各地に「・・・牛」なるブランド名の牛肉がある。松阪牛や神戸牛、飛騨牛近江牛あたりまでは名前が定着しているからまだいいのだが、新しいとも思える名前も続々登場して、正直初めて聞く名前も少なくない。今やほとんどの地方でご当地牛があるような気がする。「・・・豚」というのもある。「イベリコ豚」なる高級輸入肉まで登場している。もちろん地元の活性化のための涙ぐましい努力でもあるのだろう。ただしパイオニアを超えることはなかなか難しい。
例えば日本海側に行くなら魚が新鮮で美味しいだろうと思うし、瀬戸内海に行ったら鯛やタコ


佐久鯉 ~佐久の風土と人が育む名産品~

信州ならそばや鯉料理、北海道ならジンギスカンやウニ、ラーメンなどと、枚挙に暇はないし頭の中におぼろげなイメージは出来上がっている。そのイメージに割って入ろうというのだから。
今回は飛騨牛が目的というわけではなく、新穂高ロープウェイを取り上げてみたいと思う。


奥飛騨慕情 竜鉄也【紅白初出場】

その昔、竜鉄也(りゅうてつや)さんという盲目の歌手がいて、その方の作詞・作曲による「奥飛騨慕情」という曲がヒットした。曲を知らない方でもサビの部分「ああ 奥飛騨に 雨が降る」は何となく聞いたことがあるのではないだろうか。竜鉄也さんはマッサージ師の仕事をしながら音楽の勉強をして、紅白歌合戦出場や美空ひばりさんへの楽曲を提供するなど活躍された方であり、その当時テレビで話題となっていた。盲目であるがためにタクシー運転手にわざと遠回りしてタクシー代をぼったくられたりなどずいぶん辛い目にも遭われたそうである。ところで高山駅周辺をブラブラしたり、バスなどに乗ったときの感想としては、市街地の面積はさほど広くない。ただし高山市の面積は香川県大阪府よりも広く、東京都と同じくらいである。私の勝手な想像だが「飛騨」は「襞(ひだ)」に通じるのではないかと思うほど飛騨地方は確かに山深く、また山脈の反対側である松本と比べて非常に降雪量が多い日本海側気候である。冬にも何度か訪れたことがあるが、ものすごい雪にびっくりしたものである。それでもだいぶ雪の量は減ったそうである。
その奥飛騨にある


絶景!北アルプス・新穂高ロープウェイ

新穂高ロープウェイまでの最寄り駅は高山本線の高山駅である。
私が初めて飛騨高山を訪れたのは、まだ「急行たかやま」という列車が走っていた頃のことである。座席が向かい合わせに固定されているボックスシートというタイプで、腰がだるくて高山まで非常に遠い感じがしたことを覚えている。
高山駅から新穂高ロープウェイまではバスに乗車ということになる。旅でいつも思うのが、鉄道以外にバスやタクシーの料金が意外にかさむことである。飛騨・奥飛騨へは周遊きっぷがあり、バスが(ただし特急バスは利用不可)指定路線について乗り放題である。以前はこのきっぷで神岡鉄道も乗車できたのだが、神岡鉄道は廃止された。ただし廃止とはなったものの


レールマウンテンバイク

レールマウンテンバイクとして親子でも楽しめるコースとして再利用されているのをテレビで見た。一度訪れてみたい。
奥飛騨にはたくさんの温泉がある。いつも目移りしてしまう。新穂高ロープウェイに一番近いのは新穂高温泉郷であるが、他にもたくさんの温泉郷がある。
新穂高ロープウェイは、日本で唯一の二階建てロープウェイがある。第一ロープウェイと第二ロープウェイを乗り換えていよいよ山頂展望台に到着。
展望台から望む景色も、ロープウェイの中からの光景も絶景の一語に尽きる。